新・平家物語
amazonで吉川英治著 新・平家物語が全16巻セット100円(!)だったので買ってしまいました
ちょっと京都の観光ガイドとかを見ていたら(特に大原あたりとか)いってみたくなり、
そうすると子供のころ以来に平家物語を読んでみたくなったのです。
有名な冒頭の一節を読んでその意味についてちょっと調べてみました
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
(吉川英治 新・平家物語 Kindle版 "はしがき"に代えてより)
[祇園精舎]
古代インドの舎衛国にあった僧院。
サンスクリット語 Jetavane 'nāthapiṇḍadasya ārāmaが漢訳で祇樹給孤独園 (ぎじゅぎっこどくおん) とされ,
それを省略した形が祇園精舎
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目版2008より)
お寺のことだったんですね。そしてサンスクリット語から漢字への翻字だったとは
お釈迦様が人々を教えたお寺だそうです。
[諸行無常]
この現実の世界のあらゆる事物は,種々の直接的・間接的原因や条件によってつくりだされたもので,
絶えず変化し続け,決して永遠のものではないということ。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目版2008より)
仏教の三法印の一つだそうです。仏教用語はわからん。三島由紀夫の暁の寺を読んだとき
ちんぷんかんぷんだったことを思い出します。
[娑羅双樹]
サラというのはサンスクリット語で「高遠」の意味をもち,
釈尊入滅の場所の周囲東西南北におのおの2株ずつ生えていたというので双樹といい,仏教で聖樹とされる。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目版2008より)
宗教的な木のようですね
何となくもののあわれを感じさせるような言葉が並んでいます。
しかし今から800年ほど前の鎌倉時代前期に書かれた平家物語が今でも存続しているということは
この冒頭の一文とは相反することに感じられて誠に興味深いと思いました。
全部読み通すのはかなり時間がかかりそうです…
ちなみに吉川英治さんの著作は著作権が既に消滅しており青空文庫で読むことができます。
ただし新平家物語は現在作業中となっていたのでKindle版を購入しました。